国産クワガタを採集しよう~灯火採集~

最後の方法は灯火採集です。
外灯や自動販売機、コンビニの明かりに集まってきたクワガタを採集します。
自然も壊すことなく容易に捕まえられる方法で、オオクワガタも飛んでくる事があるみたいです。
クワガタがいそうな雑木林の近くの自動販売機や外灯は狙い目ですね。
車に十分気をつけて採集しましょう。
採集できる季節は、気温が上がってくる6月の半ば頃から採集可能だと思います。
国産クワガタ採集日記2012/6/17に灯火採集でヒラタクワガタのオスやコクワガタが採集できています。時間帯は日没~0時前後くらいまでが狙い目でしょうか。
個人的には比較的車の通りの少ない深夜0時頃に行く事が多いです。

月の出ていない日に灯火採集をするのが有効だといわれています。月明かりが無いことで、外灯に集まってくる可能性が高くなるのでしょう。
flashが見れる環境の方は、クワ好き!Topページ右側にflash版の月齢カレンダーがあるので、月の欠けている日を狙ってみるのもいいでしょう。
flashが見れない環境の方は、リンク集「おすすめリンク」にある、「こよみのページ」様のサイトでも月齢を確認することができます。
外灯に寄ってきたクワガタは、道路を歩いていたり、路肩の隅の方に逃げ込んでいたり、外灯の近くの壁や木に止まっている事もあるので、広い視野を持って探していきましょう。

細長いタイプの外灯
蛍光灯の外灯は集まりが悪いです
丸いタイプの外灯
水銀灯など明るい外灯は集まりがスゴイ
外灯に寄ってきたミヤマクワガタ
外灯に寄ってきたミヤマクワガタ
カブトムシなども寄ってきます
カブトムシもたくさん!
こちらはノコギリクワガタのメス
落ちてきたノコギリクワガタのメス
外灯近くの杉の木にミヤマクワガタが
外灯近くの杉の木にもミヤマクワガタが


灯火採集をした事がないという方は結構いるかもしれません。
手っ取り早くポイントを探すには、コンビニエンスストアの駐車場の外灯でしょうか。
コンビニ店内の明かりは虫を寄せ付けにくい蛍光灯を使用しているため、少ししか寄り付かない事があります。ただ、コンビニの駐車場の外灯は結構明るく、実際に沢山のクワガタを採集しています。

ミヤマクワガタのページにも少し記載しましたが、さらにポイントを絞る方法を記載しておきます。
まずgoogleMapなどで、お住まいの地域を表示させ、山沿いに隣接しているコンビニを探します
(お住まいの地域を表示させた後、googleMapの検索欄に「コンビニ」と入れて検索)
ミヤマクワガタも採集したいのであれば、標高300m以上、理想は1000m以上の名前が付いているような山を探しましょう。山沿いに隣接しているコンビニはとりあえず5つくらい探しておきます。

ある程度見つけられたら、夏の暑い日(できれば月が出ていない日)の深夜0時頃にそのコンビニへ出かけましょう。その際、お金も持って行って下さい
到着したら、まずはコンビニの駐車場の外灯の周りを一通り見てクワガタが落ちていないか探します。
クワガタが落ちていたら当たり。ポイント1箇所ゲットです。

コンビニの明かりに寄ってきたコクワガタ
コンビニの明かりにコクワガタ
コンビニの明かりに寄ってきたヒラタクワガタ
コンビニでヒラタクワガタのオスが


クワガタが落ちていなくても諦めないでください。その日、たまたまいなかった可能性もあります。
コンビニの中に入ってジュースなど適当なものを手に、レジへ向かいましょう
もうお分かりだとは思いますが・・・勇気を振り絞って、笑顔で、フランクな感じに

「暑いですねぇ~。この辺りは山沿いだから、クワガタとか飛んできたりしません?」

直接店員さんに聞いてみましょう。その店員さんの反応で判断します。

ケース1:「ん~見たことないですね…」 → 残念。ハズレです。次のポイントへ行きましょう。
ケース2:「あ~、たまに飛んできますね」 → 一応キープ。ポイントに入れておく。
ケース3:「いっぱい飛んでくるんですよ~こちらとしては迷惑なんですけど…」 → 大当たり
また例外として、
ケース4:「飛んできますよ~。前もお客さんに聞かれましたね。」 →ライバルあり

教えてもらった後は、品物を購入して、「ありがとう」としっかりと言いましょう。
昼間に聞いてもいいかも知れませんが、深夜の店員さんの方が、同じ時間帯(深夜)にシフトに入っている可能性が高いので信頼できます。
後は同様に、目の付けたコンビニを探し情報収集していきましょう。また、移動の際に虫が寄りそうな外灯もないかチェックしておきましょう。

灯火採集の注意事項として、このご時世、深夜に外灯の下を1人ウロウロしていると、相当怪しい人です下手をすれば通報される可能性も無くは無いでしょう。
コンビニで灯火採集する場合も、長居すると非常に迷惑になります。
携帯電話片手に、「今電話してるんで」という空気を出しながら、手早く確認して去る程度にしましょう。
できれば灯火採集も2、3人で行った方がいいかもしれませんね。
何度も言いますが、車には十分注意してください。

夜間のため、近所迷惑にならないようにしましょう。明るい外灯があったとしても、
そこが家や工場などの敷地内の場合は諦めましょう。思いっきり不法侵入となります
外灯を探す場合は、山沿いの道路の外灯や自動販売機、橋の上にある外灯くらいまでに。
後は、山沿いにある高速道路のサービスエリアなんかも明るい事が多いので、高確率でクワガタが寄ってきそうですね。

外灯などが全く無い場合、照明器具を用意してトラップを仕掛けるという方法もあります。トラップには水銀灯などを使います。それなりの光量が無いと集まりが悪いそうで、照明器具を揃えるには結構な費用が掛かります。お金に余裕のある方は試してみてはいかがでしょう?
また私有地を利用して照明器具でトラップを仕掛ける場合は、所有者の許可を取りましょう

クワガタの走光性

走光性について自分の調べた範囲でザックリと説明します。
虫が外灯や自動販売機・コンビニの光に集まってクルクル回っているのをご覧になった事があると思います。 これは「走光性」というもので、昆虫や植物などに見られ、字の如く「光に反応して走る性質」を持っている為です。
光に向かっていく性質が正の走光性。光から離れようとする性質は負の走光性です。
身近な所で言うと、植物は光(太陽)に向かって成長しますし、ひまわりも太陽の方向を向きますよね。
イカについても漁船がたくさんの電球を吊り下げ、イカの走光性を利用して漁をするのをTVでご覧になった事があると思います。これらは光に向かう性質である為、正の走光性ですね。
昆虫であるクワガタにもこういった性質が遺伝的に備わっているんですね。

光に向かう理由はなんなのか。
ということになりますが、これには色々な説があり、植物では光合成を効率よくする為だとか、昆虫については光に対して一定の角度を保って飛ぶ事で、落下しない状態を維持する事が出来るからとか言われていたりします。
昔は月明かり、もしくは星の明かりを目安にして飛んでいたクワガタ達が、今や世の中に数え切れないほど増えた光源(コンビニや外灯、自動販売機の明かり)を目安に飛んでしまう事で、「光に集まる」状態になってしまう訳ですね。

もう少し詳しく言うと、月明かりや星の明かりは、光源(光の元)となる月や星がすごく遠くにある為、光の方向が一定方向を向いています。
それに対し、光源が近くにある外灯などの光の方向は放射線状になります。
放射線状の光源に対し、一定の角度を保って飛ぶと・・・クルクルと回ってしまい、最終的には光源に激突して落下してしまう訳です。
下手糞な絵で説明するとこんな感じに・・・(画像クリックで拡大)


実際には図のように平面ではなく、外灯の光の方向は光源を中心にして四方八方に放射されます。
灯火採集はこの性質を利用した採集方法となる訳です。曇りで月が隠れていたり、月が欠けている日は光の量が少なくなる為、結果的に外灯に集まる可能性が高くなるという事ですね。

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