マット飼育セット方法(マット交換)

4.マット交換

発酵マットを容器に詰め、幼虫を投入して飼育し、容器の中に幼虫の糞が目立ってくる(大体3分の2くらい)とマット交換の頃合です。マットの色と糞の色が同じで分かりにくい場合があります。
そういう時はマットの目の細かさで判断しましょう。 幼虫はマットを食べて進んでいきます。食痕(しょっこん・食べた痕)といわれるように、幼虫の食べた道筋は目が細かくなります。
3.幼虫を投入するで貼ったラベルを確認して、期間で区切って交換する方法も一般的です。
大きな容器に入れている幼虫は大体3~4ヶ月くらいのペースで交換しましょう。
透明の容器に入れていると交換時期、幼虫の様子が分かり易いため便利です。
容器の中の糞の量を見て、たくさん食べているようでしたら早めに交換しても良いです。

幼虫の食べた痕
マットの目を注意して見ると
幼虫の食べた痕(赤線入り)
赤線で囲った所が細かくなっています


例外として、居食いといわれる場合があります。
これは幼虫が部屋を作り、その場所に居座って周りのマットを食べる行為です。
こういう場合、食痕が目立たず幼虫も姿を見せない場合が多いです。
居食いの方が無駄な体力を使わずに栄養を蓄える事ができるため、大きな個体が生まれるとされています。 幼虫にしてみればリラックスしてお食事を満喫しているので良いのですが、飼っている側としては食痕が見られず、幼虫の姿も見れないとなると「死んでしまったのでは・・・」と不安になりますね。
こういう場合は食痕で判断せず、3~4ヶ月のタイミングで交換しましょう。
ただし、暖かくなってきた頃に幼虫の姿がしばらく見られないという場合、容器の中央付近で蛹になっている可能性もあります。せっかく幼虫が作った蛹室を壊してしまう場合もありますので、注意が必要です。 できれば幼虫が容器側面にいて、蛹になる気配がない時に交換したいですね。

マット交換はスプーンなどで慎重に掘り出します。
勢い余って幼虫を傷つけないよう十分注意してください。
透明な容器を使っている場合、食痕を見て幼虫がどこにいるか分かり易いので乱暴な掘り方をしない限りは大丈夫だと思いますが、できる限り幼虫にストレスを与えないようにしましょう。
交換が完了したら、同じくマット交換時期をラベルに記入し容器に貼り付けて保管しましょう。

幼虫が食べた痕が穴になっている
穴がポッカリと開いています
幼虫発見
食痕を目安に慎重に掘り進めると…


生まれて間もない幼虫(1齢幼虫)は大体2週間~3週間くらいで脱皮をして、2齢幼虫になります。
頭の大きさが明らかに違うので分かり易いと思います。
2齢幼虫になったら、小さな容器(プリンカップなど)から大きな容器に移してあげましょう。

マット飼育の概要 >> 発酵マットの作製 >> 容器に詰める・幼虫投入 >> マット交換

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