菌糸ブロックから菌糸ビンを作製する

菌糸ビン飼育の仕組み・使用する菌種を読んだ後、実際に菌糸ビンを用意・作製していきます。
市販されているものには、菌糸ビン(菌糸ボトル)菌糸ブロックがあります。
完成済みの菌糸ビンを購入する場合は作製する必要はありません。
菌糸ビンが到着してから2日ほど容器をひっくり返して保管し、容器内の二酸化炭素を抜く作業をするのが一般的で、ガス抜き後すぐに使用する事ができます。
急に菌糸ビンが必要になった場合や、作製するのが面倒な時は、完成済みの菌糸ビンを購入しましょう。また、菌糸ビン購入の際は自分の使いたい菌糸の種類を間違わないように注意しましょう。

完成済みの菌糸ビンはひっくり返して2.3日ガス抜きをする
菌糸ビンは2・3日裏返してガス抜き
これが菌糸ブロック
これが菌糸ブロック(オオヒラタケ)


手元に容器がある場合は、菌糸ブロックを購入し、マット飼育のように容器に詰めて菌糸を培養させることで菌糸ビンを作製する事ができます。(シャンプーの詰め替え用みたいな感じですね)
完成済みの菌糸ビンを購入するより手間は掛かりますが、容器がある場合は菌糸ブロックの方が安上がりですので、自作しても良いでしょう。
菌糸を培養させるのに最低1週間~2週間ほどかかりますので、エサ交換前に菌糸ブロックを購入・培養し、スムーズにエサ交換できるようにしましょう。
容器は100円ショップで売られているプラ容器やガラス容器で問題ないように思います。

100円ショップで購入したビン
100均のビン 1~2齢幼虫まで使用
大きな容器も売られています
こちらは容量1.9L容器。200円商品


一応雑菌の侵入を防ぐため、手袋を着用して作業していきます。アルコール消毒まではしなくても大丈夫。だと思います。菌糸ブロックの白い部分をナイフで削げ落としてから、菌糸ブロックをほぐして容器に詰めていきましょう。

雑菌の侵入を防ぐ為、一応ゴム手袋着用
一応ゴム手袋着用
菌糸ブロックの白い部分をナイフで落としていきます
白い部分をナイフで削っていきます
大体削り終わり
大体削り終わりました
菌糸ブロックを崩してバケツの中へ
菌糸ブロックを崩してバケツに
しっかりと菌糸ブロックをほぐします
しっかりとほぐします
ほぐしたら容器へ詰めていきます
ほぐせたら容器に詰めていきます


菌糸ブロックをほぐしてから、栄養を補うために添加剤を入れる方もおられます。菌糸ビン作製に慣れてきたら試してみるのも良いかもしれませんね。
詰め方はマット飼育のマットを詰めるやり方とほぼ一緒です。指や麺棒などを使い押し込んで詰めていきましょう。
あまり固めにつめると上手く菌が回らない事があるそうなので気持ち緩めに詰めています。菌糸が増えるには酸素が必要です。酸素が入りやすくするため、マットの中央に穴を開けておきます。
フタにも空気穴を開けましょう。開けれないフタの場合は、フタを緩めに締める程度にして酸素を確保しましょう。
空の菌糸ビン(菌糸ボトル)容器に菌糸ブロックを詰めて使用する場合は、フタに空気穴が開いている場合がほとんどだと思いますので、そのまま使用しても良いでしょう。

中央に穴を高さの半分くらいまで開けます
マット中央に空気穴を開けます
フタに空気穴を開けます
フタにも空気穴を


これで菌糸が増えるまで1週間~2週間ほど培養します。
気温が高すぎると雑菌が増えて劣化が早くなってしまうので、25℃前後に抑えて放置しましょう。

だいぶ菌糸が回っています
約1週間後、だいぶ菌糸が回りました
大きな容器に培養する場合は、マットに空ける空気穴は多めの方が早く回る気がします
大きな容器はマットの空気穴は多めに


上の画像くらいに全体的に白くなり菌糸が培養できれば使用してもOKでしょう。
大きな容器に菌糸を培養させる場合、マットに開ける空気穴は多めの方が早く菌糸が回る印象を受けます。右の画像の1.9L容器で3ヶ所マットに空気穴を開け培養しました。
あとは完成済みの菌糸ビン同様に、2、3日ひっくり返して中の二酸化炭素を抜いてから幼虫を投入しましょう。

菌糸ビン飼育の概要 >> 菌糸ビン飼育とは? >> 菌糸ビンの作製 >> 幼虫投入・エサ交換

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今回作製に使用したドルクスオーナーズショップの菌糸ブロック。菌糸ブロックを販売しているお店の中ではかなり安い部類です。安いという理由だけですが、結果は羽化するまでお楽しみ。
こちらはドルクスオーナーズショップの菌糸ボトル。菌糸ブロックより少し単価は高いですが、それでも販売店では安い部類でしょうか。ガス抜きをすればすぐに使用できます。
菌糸ブロックを大量に崩す時は手で崩すのは面倒。そういう時は菌糸ブロック崩しという商品もあります。
少量なら焼き網と大きな入れ物で代用して楽に崩せそうですね。
菌糸ブロックをしっかり詰めたいならマットプレス。大量に詰める場合はこのような器具を使うのもアリです。 硬く詰める場合は100円ショップで売られている麺棒では少し力不足。

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