国産クワガタ飼育日記一覧 >> 2012年3月5日

国産クワガタ飼育日記 2012/3/5 ミヤマクワガタ逝く・・・標本へ

国産クワガタ採集日記7/24で採集した70mmのミヤマクワガタ♂がとうとう天に召されました。
前回の日記更新後、後ろ足が機能しなくなり、すぐにひっくり返ってしまう状態に・・・
それでもゼリーに近づけると食べてくれていたので、様子を見る度に起き上がらせ、ゼリーを食べさていました。
殆ど動かなくなってしまい、死ぬ間際も舌を動かしていたので、ゼリーを近づけて舐めさせた後、天に召されました。ノコギリクワガタの♀も1匹寿命の為に死亡。こちらも頑張ってくれましたね。

ノコギリクワガタの♀は土に埋めてあげ、ミヤマクワガタの♂は70mmという事もあり、フ節も取れていない綺麗な個体だったので、少し残酷な気もしますが、標本にすることにします。

死亡直後のミヤマクワガタ
死亡直後のミヤマクワガタ
手のひらに乗せたミヤマクワガタ
フ節・足が一つも取れておらず綺麗


綺麗な体してるでしょ?
長く生きたと言うこともあり、ミヤマクワガタ特有の毛はだいぶハゲてしまっていますが、死んでいてもすごく綺麗です。
死んでしまってからすぐの間は、関節も柔らかく、形も整いやすいので、クワガタの周りに裁縫で使用するマチ針なんかで固定、展足(てんそく)をしてカッコイイ形に整えて標本にしていきます。
しっかりした標本を作製したい場合は、昆虫針を使用しましょう。

死亡してから時間が経過している場合、関節が固まってしまって上手く形が作れません。
そういう時はお湯に数時間つけて関節を柔らかくしてから展足していきましょう。

標本は数回しか作製したことがないですが、乾燥と防虫を怠らなければ、薬品は別に必要ないかなと思っています。
展足してから、防虫剤・乾燥剤を近くに置き、しっかり乾燥させましょう。(最低1ヶ月くらい?)
お菓子についている乾燥剤なんかを使用してもいいと思います。

マチ針を使用してミヤマクワガタの体の形を整えます
カッコイイ形に整えてあげましょう
横から見てもかっこいい感じに展足
横から見てもかっこよくね!


今回はスタイロフォームが余っていたので、下地として使いました。
マチ針は直接クワガタに刺すのではなく、クワガタの周りを刺して形を整えます

画像はクワガタ自体に針が刺さっているわけではなく、下地であるスタイロフォームに針を刺している状態です。 最終的には羽の付け根辺りに1本だけ針を打ち込み、管理しやすくするのが一般的です。
(直接標本を触ると足などが折れてしまいボロボロになってしまいます)

今回の標本は個人で管理するので、足の角度などは特に気にせず、自分でカッコイイと思うように展足しました。しっかりした標本を作る場合は、足の角度やその他注意事項があるみたいなので調べてみるといいでしょう。
個人的には、アゴを若干広げて横から見て少し頭を上げているように、足の爪はしっかり広げる、そしてできるだけ左右対称にすると、威嚇している感じでカッコイイですよ!
触覚もしっかり展足して、生き生きしているように見せましょう。

この状態で1ヶ月ほど乾燥させ、ケースに入れて産地や体長などを書き込んだ紙を貼ると完成です。
ケース内にも防虫剤・乾燥剤を入れて標本が劣化しないようにしましょう。

次回はそろそろ発酵マットが完成しそうなので、ミヤマクワガタ幼虫のマット詰め替え作業を行いたいと思います。 幼虫用の容器も足りないので、なんとかしないといけませんね。

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