クワガタの飼育方法(管理の仕方)
クワガタ飼育の管理
クワガタの飼育道具をセットしたら、次はクワガタ成虫の管理の仕方です。
まずはエサの管理です。エサ皿の場合はゼリー容器がスッポリ入るくらいの穴が開いているものがほとんどです。のぼり木でもエサの入れる穴が開いているものが多いと思います。ゼリー容器ごと入る大きさであればそこに入れてあげましょう。
大型のクワガタの場合は、アゴが邪魔をして上手くエサを食べれない場合があります。そういう場合は、ある程度の大きさにカットして与えるか、ゼリーの容器ごと縦半分に切って与えると良いでしょう。画像のように大型クワガタ用に平らで直径が広いタイプ(ワイドカップ)も売られています。樹液状のエサの場合、のぼり木に直接塗るなどして与えます。
また、私がよくやる方法としては、ワイドカップのゼリー容器に通常サイズのゼリーを入れる方法。
こうするとゼリーが良い感じでアゴにフィットしてアゴを気にする事なく食べる事ができます。
ティッシュを下に敷くと通常サイズのゼリー容器だけでも同じようにできます。
毎日エサを交換する必要はないですが、エサの残量を見て少なくなったら新しいエサに交換しましょう。長時間同じエサを放置するとダニ・小バエの発生原因となるため、長くても1週間以上は放置しないようにしましょう。のぼり木やエサ皿に直接エサを入れて与えている場合は、何日かに1度、木を洗うことをオススメします。
複数のクワガタを1つのケースで飼う場合、何箇所かにエサ場を用意してあげましょう。エサ場が1箇所しかないと、エサの取り合いでケンカになり最悪の場合クワガタが死んでしまいます。力の強いクワガタを一緒に飼うと、他のクワガタがバラバラに・・・という悲惨なことも有り得ます。
個体の大きさや気性にもよりますが力の強さ・気性の荒さで言うと、
ヒラタクワガタ>ノコギリクワガタ=ミヤマクワガタ>コクワガタ=アカアシクワガタ
でしょうか。オオクワガタも強そうですが、挟まれた経験がないのでなんとも言えません。
市販されている小さいケースで飼う場合、多くて4頭くらいまでにしたほうがいいでしょう。できれば同種のオス・メスのペア、もしくは小さいサイズのクワガタを3~4頭くらいが無難かと思います。
個人的には小さいケースで2頭まででしょうか。
ただし、ヒラタクワガタは他のクワガタと比べ段違いに力が強いので単体もしくはペアで飼育する方が無難かと思います。複数で飼育するとケースの中が地獄絵図になる可能性があります。
オオクワガタも単体飼育が一般的で、ペアリングの時だけオスメスの2頭でしばらく飼育します。
クワガタの中でも高価な部類に入りますので、他のクワガタに挟まれて傷物に・・・
なんて事がないようにしましょう。
続いて湿度の管理です。
夏場では1日1回は霧吹きなどを使い、水分を与えてあげましょう。
よほど加湿を怠らない限り、飼育マットがカラカラになることはないと思います。
飼育マットがカラカラで水を弾いているようなら、飼育マットを混ぜながら全体に水分が行き渡るように調整します。
昼間に加湿すると暑さですぐに蒸発してしまうため、朝か夜に水分を与えるようにするといいでしょう。
ただし、加湿しすぎるとダニの発生原因ともなります。マットが少し湿っている程度で構いません。
また、小バエ対策に記述したビニール袋をかぶせて空気穴を開ける方法である程度湿度を保つ事ができるので、加湿が面倒な人は試してみるといいでしょう。
最後に温度管理です。
クワガタは夏の虫!といっても暑すぎると死んでしまう場合があります。
湿度管理と一緒にある程度調整してあげましょう。
基本的に標高の高い場所に住むクワガタと、それ以外のクワガタによって適温が変わります。
標高の高い場所に住むクワガタ(ミヤマクワガタ、アカアシクワガタ)
の場合の適温は、16度前後~25度前後
それ以外のクワガタ(オオクワガタ、ヒラタクワガタ、ノコギリクワガタ、コクワガタなど)
の場合の適温は、23度前後~30度以下
これはあくまでもクワガタが快適に住める温度の目安ですので、多少高くても問題はないと思いますが、特に標高の高い場所に住むクワガタは温度にデリケートなので注意してあげましょう。
また、国産クワガタを飼育するにあたって、一番面倒なのがダニ・小バエの発生です。
次のページのダニ・小バエ対策はしっかりとしておいた方がいいでしょう。
国産クワガタ成虫の冬眠
国産クワガタは種類により、気温が15度を下回る頃から野外で活動しなくなり冬眠状態に入ります。(気温にもよるが、大体10月の末ごろには冬眠に入る)
オオクワガタ・コクワガタ・ヒラタクワガタなどは冬眠する事ができる種類で、寿命は2年~3年ほどでしょうか。個体によって1年以内に死亡してしまうクワガタもいますが、6年以上生きたオオクワガタもいると言われています。
一方、ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタなどは野外に出て活動し始めると冬眠することはできず、寿命は一夏~1年ほどとなります。
ただし、冬眠できないノコギリクワガタ・ミヤマクワガタであっても、幼虫から羽化した直後のクワガタ達は成熟期間がある為、羽化した季節や温度によって、その年には活動せず翌年暖かくなるまで蛹室内で冬を越すクワガタもいます。
実際に私が累代飼育したノコギリクワガタのうち、2012年5月半ば頃に羽化した個体は同じ年の8月頃に活動を開始し、その年に死亡しましたが、2012年6月半ばに羽化したノコギリクワガタ達は2013年2月現在も活動をしておらず、蛹室の中で休眠・越冬している状態です。
ミヤマクワガタについても、羽化後約1年の間、蛹室の中で休眠・越冬する事が多いとされています。
羽化したクワガタを割り出した後は、容器にマットを入れて潜らせるか、人工蛹室に入れて活動するまでそっとしておいてあげましょう。
すでに活動しているオオクワガタ・コクワガタ・ヒラタクワガタなどを再度冬眠させる場合は、冬眠する前に十分にエサを食べさせてあげましょう。
冬眠状態では、よほどの事がない限りはエサを食べず、翌年の暖かくなる頃までじっとしています。
あまりエサを食べなかったクワガタは、体力が無くなり死亡してしまうケースもあるので、冬眠中も時々ゼリーを入れて様子を見た方が良いかもしれません。
実際に明らかに体力不足で死亡したと思われるクワガタもいました。
冬眠をさせるときは、マットを普段より少し多めに入れてあげ、のぼり木やエサ皿、流木、産卵木の皮や枯葉などを置き、安心して休める場所を作ってあげましょう。
ダニの発生を抑える針葉樹の飼育マットで冬眠させる方もいます。
あまり室内が暖かすぎると、冬眠から覚めてしまい活動を再開してしまいます。
5℃~10℃以内の温度、もしくは氷点下にならない程度の場所で保管しましょう。
また、湿度も重要です。マットがカラカラにならない程度に霧吹きで湿度を保つようにしましょう。
小バエ対策をしている飼育ケースではある程度湿度を保つ事ができるので湿度の管理が楽です。
月に1回程度の間隔で様子を見て、マットが乾いているようなら霧吹きで水分を与えてあげましょう。
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